先日父が亡くなり、寝屋川で静かな家族葬と、神奈川での思い出に残る散骨を終えました。
私の父は、70歳を超えた辺りから墓じまいに向けて粉骨サービスの予約や身の回りの整理を始めていました。主に処分しなければならないのは、本でした。父の部屋にある本棚4つの他に、続きの小さな部屋は天井から床まで三方が棚になっており、そこにも本がぎっしり詰まっていました。中にはがんの放射線治療に関するものまで多岐に及びました。 これらを古本屋さんに来てもらい、売れる物はどんどん売って行きました。 それが、一気に進んだのは、これから年を取って私達子供に迷惑を掛けたくないと、10年以上に亘って老人ホームを見てきた結果、納得出来る所が見つかった時からです。 もう家に戻ることもないし、ホームに持って行く物には限りがあります。 それまでは家の整理、として行っていましたが、今度は家を出て行かなければならず、しかも期限が決まっていますから否が応でも整理=捨てるしかありません。 このように、ホームに入る時は絶好の生前整理のチャンスです。 また、年をとってもそのまま家にいる方も多いでしょう。 残った子供達が処分に困らないように、寝た切りや身体が不自由になる前に、物を少なくしていくのが一番です。 子供達が独立したら、生前整理を始めることを考え始めるのが良いと思います。 |